VOL.8 お子さまとのおでかけ♪ 食事のポイント 管理栄養士:佐藤あかり先生
だんだんと暖かくなり、お散歩やおでかけが楽しくなる季節ですね。
そんなおでかけの際に気になるのが子どもの食事。
気温が高くなると手作りの離乳食の持ち運びは保存管理が難しいですよね。
また、外出時は離乳食を温められない、乳幼児の食事スペースがない、食べこぼしで汚してしまうなどの困りごともありますよね。
今回はこれからの時季の外出先での食事の注意点やポイントをご紹介します。
目次
三食規則正しい食事を心がける
三食を決まった時間に食べることで、自律神経のバランスを整えることができます。
また、たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素をバランス良く摂ることで、体の調子を整えることができます。
手作り離乳食の持ち出し方と注意点
◎保冷・保温容器があれば万全!
手作りの離乳食は気温が高くなると傷みやすく、衛生面が心配です。
また、カットしたフルーツが高い気温でぬるくなってしまうと子どもが食べないということも。
保冷機能のついた容器を使いましょう。
さらに保冷バックや保冷剤でしっかり冷えた状態を保つとより安心です。
作りたてや温かい食事を食べさせたい場合は保温容器に入れましょう。
外出先でも温め直しの手間がなく、美味しく食べられます。
また、持ち運ぶ際は汁漏れしにくい密封できる容器に入れましょう。
◎蓋を閉めるのは冷めてから
蓋の裏につく料理から出た水滴が離乳食を傷める原因に。
作ったお弁当はしっかり冷ましてから蓋を閉めるようにしましょう。
市販されているお弁当の傷み防止シートを利用するのもおすすめです。
◎冷蔵の作り置きの持ち出しは避ける
晩御飯の残りを次の日のお弁当に使いたいところですが、これからの時季はやめておきましょう。
暖かい季節は冷蔵庫で保管していても、離乳食の傷みは早いものです。
まだまだ寒い日が多く、少し暖かくなったからと油断すると体が冷えてしまいます。
自律神経のバランスを整えるためには、体が温まる食事が大切です。
旬の食材をうまく取り入れながら体を冷やさない食事を心掛け、元気に春を迎えましょう。
外出時の食事に必要な持ち物・あると便利な持ち物
◉離乳食(レトルトか手作り)
温度や保存状態を気にせず、常温で持ち歩けるレトルトの離乳食は外出時に便利です。
開封してそのまま食べられるレトルトパウチや瓶詰めタイプ、お湯をまぜるだけのフリーズドライなど様々な種類があります。
また手作りの場合も、子どもが食べやすい状態にして容器に詰めましょう。
◉食事エプロン
食べこぼしで服を汚さないように、食事エプロンがあると便利です。
洗濯の手間がいらない使い捨てエプロンもあり、食べ終わった後の荷物を最小限にできます。
◉離乳食用スプーンorフォーク
離乳食を口に入れる際に食べやすいスプーンやフォークを用意しましょう。
◉おしぼりやウェットティッシュ
口の周りや手に食べ物が必ず付くので、渇いたタオルではなく濡らしたおしぼりやウエットティッシュを持参しましょう。
◉フードカッター
麺類を食べやすく切ったり、食材を小さく切るためのハサミがあると便利です。
◉ベビー用チェアベルト
ベビーチェアがない外出先で便利です。
大人用の椅子に取り付けると即席ベビーチェアとなり、安全に座れます。
余裕があるときは手作り離乳食を準備するのもいいですし、時間がないときや忙しいときにはレトルトをうまく活用するのもおすすめです。
赤ちゃん連れのお出かけは、慣れるまで外に出ることだけでも大変。
赤ちゃんもパパ・ママも無理のない範囲で、お出かけを楽しんでくださいね。
株式会社サノ・ファーマシー
管理栄養士 佐藤あかり